目次
意識のネットワークからはじまる日本の役割
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
バーチャル社会と意識進化
マルチメディアという言葉/何が社会を変えるのか大きな誤解/マルチメディアの三系統/生きた情報と死んだ情報/社会構造に変革をもたらすマルチメディアの定義/通信系マルチメディアの代表格「インターネット」/マルチメディアの本質は「人」対「人」の意識コミュニティ/「意識」と「知識」と「情報」の関係について/「知識のネットワーク」と「意識のネットワーク」/新しいネットワーク・コンセプトが必要/日本は通信インフラ先進国/強力なISDNパフォーマンス/日本がMNS創生国になる
準備中
今、風はアジアへ向けて吹く/物質文化と精神文化/物質文化の行きづまり/自然融和の東洋思想/東洋と西洋の接点に立つ日本/意識社会の幕開け/シンクロニシティ現象/集合無意識のネットワーク/映画 「トータルリコール」の世界/胡蝶の夢/描写に限界のないCG―視覚的リアリティ/イメージしたことは実現する/イメージ瞑想の電脳化/仮想社会のバーチャルリアリティ効果/意識には多様な側面がある/集合無意識に宿る大宇宙の記憶/変性意識の時に異界が見える/超能力と意識の波動性
第4章 バーチャルリアリティと意識波動の時代 水口清一
準備中
理想的なMNSは実現可能/コペルネット構想/マンダラ (曼陀羅)型のネットワーク構造/「三層構造」と「マンダラ構造」の違い/「インターネット」との違い/情報の十字架連携―共有(たて)と伝達(よこ)/センターは特定の意識の介在しない「空」なる場/感性によってシンクロニシティが働く/巨大なガイアの脳が生まれる
第7章 理想的なMNS コペルネット構想 川合アユム
準備中
情報は仮想〝現実〟を拡大する/意識の変化が新しい現実を生成する/仮想現実はやがて現実化する世紀末の大変化がもたらすもの/世界を変える意識変化の波/地球大の村(グローバル・ビレッジ)の時代/脳を拡張するマルチメディア/神経系が地球大に延長する/そして意識の拡張へ/アメーバにも意識はある/生命―その意識進化の歩み/仮想現実の中で生きる/仮想現実と「空」/スピードアップしている意識進化/メディアの発達と意識進化/時代の風は協力・調和の方向へ/よみがえる日本 (古神道)の感性
第2章 仮想現実と生命の意識 水口清一
準備中
世紀末の混迷/変わりゆく資本主義/危機を内部にはらむ資本主義/人口爆発と環境問題/女性のシャドー・ワークをどう計算するか/ネットワークがビジネスを変える/大規模プロジェクトと小規模プロジェクトの二極分化/企業が変質する/フリーウェアやシェアウェアの増加/知的生産物の価値が高まる/多くのコンセプターが求められる/流通業に激震が走る。生き残れる企業はどこか/仮想社会のリアリティ/仮想社会で活性化する通信販売/情報流通業の覇権構造
第5章 見えてきた近未来社会の実態 川合アユム
準備中
時間は自然現象のものさし/波動社会とは因果一体の社会である/時間は情報である/主観的時間と客観的時間/時間の圧縮は仮想現実を作り出す/アインシュタインの時間と空間/未来にも過去にもタイムスリップ/光の法則は意識の法則である/諸法無我・諸行無常
第8章 時空間と意識波動 水口清一
準備中
病んだ社会/変化を迫られる企業のありかた/阪神大震災立ち上がった多くの若い世代/利己心と利他心/戦後世代を中心とした新しい価値観/家庭は与え合いの社会/お金の意味/階層化の進む社会/社会へ参加できない人々/ベンチャー企業の生まれにくい環境/自己実現欲に目覚めたアントレプレナー/情報が人の行動を決める/近代日本変革の引き金/時間が縮み、空間が拡がるコミュニケーションシステムが空間を拡がる/先代知識からのフィードバックと人の意識からのフィードバック/ネットワークがもたらすフラットな仮想社会/誰にも平等な出会いのチャンス/人々は『達人』となる/バーチャル・カンパニーは達人集団のこと/必要な変化が必要な時に起こる/新しい時代の日本の役割
第3章 近代日本のブレーク・スルー 川合アユム
準備中
MNSの役割/パソコン通信サービスに見られる問題点―「三層構造」/在来型マーケティングの問題/ネットワークに存在する特定の人間の意識/情報蓄積によって生まれるプライバシー支配/国民総背番号制の脅威/ 「三層構造」の悪と覇権成立/望ましいMNSのあり方
第6章 懸念される経済支配構造 川合アユム
準備中
人類の意識進化とは/非科学的と呼ばれる現象/恐竜は動けなかった?/文明にとらわれた人間/固定観念に染まった意識のリハビリが必要/直感力/野良猫と家猫/地球の意識/神々の宴会で喧嘩は起きない/世界の中での日本の役割/地球の危機/人間はガン細胞/我々にはまだチャンスがある
第9章 かけがえのない地球を守るために 川合アユム
準備中
あとがき 水口 清一
はじめに
我々は、二十一世紀を目前に控えています。
そんな一九九五年、未曾有の大震災が阪神広域を襲い、五五〇〇人もの人が亡くなり、街は無茶苦茶に破壊されました。現在も各地で地震は頻発しており、安心できる状態にはありません。
また、衝撃的なサリンによる無差別大量殺人事件…。
亥年は荒れるといいますが、世はまさに想像を絶する事態が訪れます。
まだまだ、これで終わるとは思えません。 人々の価値観を変えていくような、多くの試練を余儀なくされることでしょう。
しかし、混迷の世紀末、多くの宗教団体や預言書のとおり、最終的にはハルマゲドン (最終戦争)が勃発し、人類は滅亡してしまうのでしょうか。
または、天地を揺るがす大災害が地球環境に劇的な大変化をもたらし、人類はおろか、あらゆる地球生命体の生態系を破壊してしまうのでしょうか。
確かに、ここ数年の世界の激動は、何らかの大きな変化の兆候に思えてなりません。
しかし、それらは、我々の未来のために必要な出来事であって、人類が滅亡するための出来事ではないと私は考えます。
これから起こる大変化とは、政治的・経済的・宗教的価値観の変化であり、それらの健全なる変化こそが、人類の意識進化と呼ぶべき現象です。
01
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
はじめに / 川合 アユム
それら前提をもとに、様々な分野における仮説を立てていくと、個々の現象が一連の流れの中にあるような気がしてきました。
それぞれの現象を「点」で捉えると全く関係のないことのように見えたことが、「流れ」を元に考えていくと、まさに、総てつながっているように思えます。
最近の世界情勢や国内情勢を見ると、その多くの難題にはいつも宗教組織のかかわりが見られます。
ノストラダムスの預言のとおり、数年先には、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の教義が根底より覆されるような歴史的大事件が起こるのではないでしょうか。
その時には、日いずる国『日本』が何らかの役割を担うことが予測されます。
私は宗教の総てを否定するわけではありませんが、意識進化とは、宗教的発想を十分に理解した上で、もう一次元高次な発想によって生まれるものであると考えます。
本書においては、近代資本主義や科学においても、その排他性をもつものを広義における宗教と解釈し、その存在悪や構造悪が生じるのは何故なのかを考えていきます。
森羅万象すべての事象は、その背景によって見え方が変わるものです。
例えば毎日、満員電車に揺られ、数時間もの通勤地獄の後、組織の論理に自分の心を委ね、ストレスを蓄積させていく日本のビジネスマンは、「会社教」の信者に見えます。
会社教の信者は、知らぬ間にロボットのように、自ら考える力や感じる力を失い、人間らしくない生き方をしてしまっているのかもしれません。
02
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
はじめに / 川合 アユム
多かれ少なかれ、人は誰でもこのような固定的観念をもっており、それが度をすぎると「洗脳」といい表わされます。
これら固定性の観念こそが、組織化されることで構造悪を生み出したり、最終的には誰も望まぬ戦争に至るのではないかとの考えを元に、本書を執筆しました。
必要なのは自分自身のアンテナで感じること──直感的判断に自分を委ねることこそが、この世紀末に課せられた審判を乗り越え、未来に向かう扉を開く唯一の方法ではないでしょうか。
直感には、過程を飛ばして結論を見抜く、本質的視点に基づく判断力があります。
私は、経営を通し、自分自身の価値観との問答を余儀なくされました。そこで、多くのことを学び得たような気がします。
その過程では、多くの人からの支援や『場』の提供を受け、「その人たちの存在がなければ、今の自分の存在もなかった」ことを感じることができました。
また、自力では乗り越えられぬ困難にぶつかった時、私は、特定の神でない、私の想像する神に祈りました。その時、助けの手をさしのべてくれたのは、生身の人間であり、自分が一人で生きているのではないことを実感することができました。
そして、まだまだ未熟な人生経験の中、多くの師との出会いがありました。
本書の共著をお願いしました水口清一先生も、私が五年にわたり思い悩み、もつれた私の意識をほぐしてくださった、生涯の師であります。
人が、ものごとを考えるきっかけや、変化するきっかけというものは、人生の師との出会いによってのみ実現する、波動のなせる技なのだと語る人がいます。
03
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
はじめに / 川合 アユム
人と人との出会いというものはそれほどに重要であり、我々の意識進化はまさにそこから始まります。
しかし、出会いというものは、簡単なようで、なかなか複雑なものです。
人と人には出会うタイミングがあり、早すぎても遅すぎても、うまくいきません。
近年では、急速に進歩したコンピュータや通信技術によって、これら「人と人の出会うしくみ」にも新たな形態が生まれ始めています。
そして、昨年来より話題になったマルチメディア。
マルチメディアも、世の中で騒がれているブームに踊らされることなく、その本質に目を向けなければなりません。
その背景にはやはり、人類の未来にとって、多くの意味ある現象を含んでいます。
日本はマルチメディア創生国となり得る様々な要件を兼ね備えており、米国に遅れているという風説に間違いがあることを、本書は指摘しています。
ではマルチメディアの、その真実の姿とは、一体どのようなものなのでしょうか。
まずそこから、ご説明していきましょう。
一九九五年四月
川合 歩
04
バーチャル社会と意識進化
意識のネットワークからはじまる日本の役割
はじめに / 川合 アユム
日本は今、経済的・社会的に大きな転換期にさしかかっています。
著者が全身全霊を傾注した本書はそれらの社会変化や、今後あるべき姿、新社会資本としてのネットワークのあり方を見事に指し示しており、正に警世の書として全ての起業家に一読をお薦めします。
財団法人ベンチャーエンタープライズセンター
理事長 宇田川 治宣
ハイテクベンチャー企業の若き起業家とそのメンター(精神的アドバイザー)が説くマルチメディア時代の光と影、ネットワークを通して着実に進む意識の変化、そして生命体地球号への警告の書。
早稲田大学システム科学研究所
早大アントレプレヌール研究会代表世話人
教授 商学博士 松田 修一
情報化社会を正しく読み、新しい日本の辿るべき道を、極めて本質的に示唆してくれる絶好の書が誕生した。
著者は、 若き実業家とその師と仰ぐ人物の共著であり、学問的水準と共に、ビジネスの指針としても極めて有意義な内容を含んでいる。
新しい時代に積極的に挑戦しようとする人々にとって格好の書である。
現代人間科学研究所
飛岡 健